1. これは何の話?

営業組織への生成AI導入を検討する経営者・営業マネージャー向けに、株式会社LOOVが「営業現場におけるAI活用実態調査」を公開しました。営業職の大多数が生成AIを認知し、活用者の7割超が成果改善を実感している一方、情報正確性やセキュリティへの懸念が課題として浮き彫りになっています。

一行図解:生成AI活用 → 74.2%が成果改善 → 課題はセキュリティと正確性

2. 何がわかったか

調査によると、生成AIを営業活動に活用している担当者のうち74.2%が「受注率や商談数などの営業成果が改善した」と回答しました。特に「ほぼ毎日活用している」層では85.3%が成果改善を実感しています。

活用シーンは「営業メール作成」(60.0%)と「提案資料作成」(48.8%)が中心で、活用者の86.1%が週1時間以上の業務時間削減を実感しています。

3. 他とどう違うのか

本調査はAIエージェントへの期待も調査しています。認知度は60.8%、導入意欲は80.4%と高く、「顧客対応の自動化」(48.3%)と「成果予測・アラート」(46.8%)への期待が上位でした。これは生成AIの次のフェーズとしてエージェント活用が視野に入っていることを示しています。

4. なぜこれが重要か

「90.8%が認知、49.2%が活用」という数字は、生成AIが営業現場に浸透しつつあることを示しています。一方で「情報の正確性」(44.2%)や「セキュリティ」(43.4%)への懸念、「社内ルール未整備」(50.0%)が導入の障壁となっており、組織的な対応が成功の鍵となります。

5. 未来の展開・戦略性

今後の期待は「業務効率化」から「顧客理解・戦略立案」へシフトしています。「顧客理解・アカウントマネジメント」(58.1%)や「営業戦略の立案」(50.6%)が上位に挙がっており、生成AIの役割がタスク処理から意思決定支援へ拡大する流れが見えます。

6. どう考え、どう動くか

例えば、営業チーム10名の組織が生成AIを導入し、全員が週1時間削減できれば、月40時間・年間480時間の工数削減になります。

指針:

  • 自社営業チームの生成AI認知度・活用状況を把握するサーベイを実施する。
  • セキュリティガイドラインと社内ルールを整備し、導入障壁を取り除く。
  • パイロットチームで効果測定を行い、全社展開の判断材料を収集する。

次の一歩:

  • 今日やること:営業メール作成へのChatGPT活用を1件試す。
  • 今週やること:情報セキュリティチームと生成AIガイドライン策定の初回MTGを設定する。

7. 限界と未確定

  • 調査対象は企業に勤める営業担当者・営業責任者459名、調査期間は2025年10月21日〜28日(インターネットリサーチ)。
  • 「成果改善」の定義・測定方法は回答者の主観に依存。
  • 特定業界への適用可能性は検証が必要。

8. 用語ミニ解説

  • 自律的にタスクを実行するAIシステム。(AIエージェント / AI Agent)
  • 顧客との関係性や取引をデータ管理するシステム。(CRM / Customer Relationship Management)

9. 出典と日付

PR TIMES(公開日:2025-12-10):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000044.000113608.html