これは何の話? — 事実
AlibabaのQwenチームは、DeepResearch 2511リリースで二つの実行モード(NormalとAdvanced)、ファイルアップロード対応、検索深度の強化、レポート体裁の細かな制御などを実装したと発表しました。専用アプリとWeb(chat.qwen.ai)から利用でき、UXも新しいアーキテクチャで再構築されたと説明しています。[1]
何がポイントか — 機能面
- デュアルモード:Normalは日常調査向け、Advancedは時間をかけた深掘り分析に使えるとし、用途別のリソース配分を意識した設計。
- ファイルアップロードと検索強化:PDFや画像を投入しつつウェブ検索も並列で行えるため、社内資料とオープン情報を横断して扱える。
- レポート制御:段落数や語数などを指示してレポートを生成できるため、提出フォーマットへの合わせ込みがしやすい。
どう動く? — 実務メモ
- 海外チームがDeepResearchを使っている場合、Normal/Advancedの切り替え条件を運用ガイドに追記し、時間コストと精度のバランスを明示する。
- ファイルアップロードでどの形式が認識されるかテストし、顧客データの扱いを含めたコンプライアンス手順を整備する。
- 生成レポートに含まれる引用リンクのフォーマットを自社スタイルに合わせるため、出力テンプレートやポストプロセスを準備する。
懸念と未確定事項
- Advancedモードの実行時間や追加コストは公開されておらず、商用環境での性能指標は今後の検証が必要。
- ファイルアップロード時のデータ保管領域や削除ポリシーが明確でないため、機密文書の扱いには注意が必要。
- 公開情報だけでは、検索対象となる地域・言語範囲がどこまでカバーされるか不明。
出典と日付
[1] Qwen(X、公開日:2025-11-13/最終確認日:2025-11-14):https://x.com/Alibaba_Qwen/status/1989026687611461705