1. これは何の話?

Salesforceエコシステムでのビジネス展開を検討するパートナー企業・ISV向けに、Salesforceが「Agentforce 360」を発表しました。パートナーがAIエージェントやアプリケーションを構築・パッケージ化・販売できる環境が大幅に拡張されています。

一行図解:500+機能 → LLM管理不要でAIエージェント構築 → AppExchangeで販売

2. 何がわかったか

Agentforce 360では、パートナーが500以上の事前構築機能を使ってAIエージェントを構築できます。LLM(大規模言語モデル)のインフラ管理、モデルホスティング、使用量最適化が不要となり、運用の複雑さと参入障壁が大幅に低減されます。

データアーキテクチャも刷新され、「Data 360」と「Zero Copy Partner Network」により、ETLパイプラインを構築せずにシステム間でリアルタイムにデータアクセスできるようになりました。

3. 他とどう違うのか

従来のSalesforceパートナープログラムはアプリ開発が中心でしたが、Agentforce 360はAIエージェントに特化した開発・販売プラットフォームです。Flex Creditsによる柔軟な課金モデル(シート課金、従量課金、消費課金)も新たに導入されています。

4. なぜこれが重要か

AIエージェント市場は急速に拡大していますが、開発には専門知識とインフラが必要でした。Salesforceが提供する「エージェント構築の民主化」により、多くのパートナーがAIエージェントビジネスに参入できるようになります。これはエコシステム全体の成長を加速させます。

5. 未来の展開・戦略性

2026年Q1には「Salesforce Partner Marketplace App」が提供予定で、注文作成・ライセンスプロビジョニング・請求処理の自動化が進みます。Tableau Nextの追加も予定されており、データ可視化とAIエージェントの統合が進む見込みです。

6. どう考え、どう動くか

例えば、業界特化型のCRMソリューションを持つSalesforceパートナーは、Agentforce 360を使って業界固有のAIエージェントを開発し、差別化を図ることができます。

指針:

  • Agentforce 360のドキュメントを確認し、自社サービスとの統合可能性を評価する。
  • 既存顧客のユースケースでAIエージェント化できるものをリストアップする。
  • Flex Creditsの料金体系と収益モデルへの影響を試算する。

次の一歩:

  • 今日やること:Salesforce Partner CentralでAgentforce 360の情報を確認する。
  • 今週やること:社内で「AIエージェント製品化」のアイデアブレストを実施する。

7. 限界と未確定

  • 具体的な価格体系・Flex Creditsの単価は公開されていない。
  • 500以上の事前構築機能の詳細リストは要確認。
  • 日本市場での提供時期・ローカライズ状況は未公表。

8. 用語ミニ解説

  • Salesforce上でAIエージェントを構築・運用するプラットフォーム。(Agentforce / エージェントフォース)
  • 独立系ソフトウェアベンダー、Salesforce上でアプリを開発・販売する企業。(ISV / Independent Software Vendor)

9. 出典と日付

ITPro(公開日:2025-12-11):https://www.itpro.com/business/business-strategy/salesforce-announces-huge-partner-program-revamp-with-agentforce-360-launch