1. これは何の話?
半導体業界や関連銘柄に関心を持つ投資家・アナリスト向けに、業界団体SEMIが2026年・2027年の半導体製造装置販売予測を発表したニュースです。
AI向けチップ需要の拡大を背景に、半導体メーカーが生産能力を増強しており、その設備投資が製造装置市場を押し上げています。
2. 何がわかったか
SEMIが2025年12月16日に発表した予測の主なポイントは以下のとおりです:
- 2026年予測:1,260億ドル(前年比約9%増)
- 2027年予測:1,350億ドル(前年比7.3%増)
- 成長ドライバー:AI用ロジックチップおよびメモリーチップの生産能力拡大
AIトレーニングや推論に使われるGPU、HBM(高帯域メモリ)、データセンター向け半導体への需要が継続的に製造装置市場を牽引する構図です。
3. 他とどう違うのか
半導体業界は従来シクリカル(景気循環的)な市場と見られてきましたが、AI需要という構造的な成長ドライバーが加わったことで、中期的な成長見通しがより安定しています。
2025年も成長が見込まれる中、2026年・2027年とさらに拡大が続く予測は、サプライチェーン全体への投資機会を示唆しています。
4. なぜこれが重要か
半導体製造装置は半導体産業のアップストリーム(川上)に位置し、需要の先行指標として機能します。SEMIの強気予測は、AI関連投資が今後数年間継続することへの業界全体の期待を反映しています。
5. 未来の展開・戦略性
主要製造装置メーカー(Applied Materials、KLA、Lam Research、東京エレクトロンなど)は、AI向け先端プロセス設備への需要増加の恩恵を受けると見られます。一方、中国市場への輸出規制が続く中、地政学的リスクも注視が必要です。
6. どう考え、どう動くか
半導体関連銘柄への投資を検討している投資家は、SEMIの予測を参考に中期的な業界見通しを評価できます。
指針:
- 製造装置メーカーの四半期決算でAI向け需要のコメントを追跡する。
- HBMやGPU関連の設備投資動向を重点的にウォッチする。
- 輸出規制の影響について地域別の業績を比較する。
次の一歩:
- 今日やること:SEMI公式サイトで詳細レポートを確認する。
- 今週やること:主要製造装置メーカーの直近決算資料を読み、AI関連言及を抽出する。
7. 限界と未確定
- 予測は現時点での需要見通しに基づき、景気変動や地政学リスクで変更の可能性あり。
- 中国市場への輸出規制の影響が不透明。
- 個別企業の業績とは直接連動しない。
8. 用語ミニ解説
- Semiconductor Equipment and Materials International。半導体製造装置・材料の業界団体。(SEMI)
9. 出典と日付
ロイター日本語版(公開日:2025-12-17):https://jp.reuters.com/markets/global-markets/U3ZW33H6GVJV5BVKJNWNGGRCOI-2025-12-17/

