1. これは何の話?

小売業でのAI活用を検討する店舗運営者・リテールテック担当者向けに、ホームセンター大手のカインズが店舗AIロボットの常設運用を開始しました。2025年12月11日にオープンした「カインズ吉川美南店」に、エクセディのAIロボット「Neibo(ネイボ)」が導入され、売り場案内や店内巡回プロモーションを担います。
一行図解:来店客の問い合わせ → Neiboが売り場をAI案内 → 巡回広告も実施
2. 何がわかったか
「Neibo」マルチロボットは21.5インチのタッチパネルを搭載し、来店者との対話型コミュニケーションに対応しています。主な機能は2つあります。第一に、来店者の問い合わせに応じてAI対話で売り場まで案内するナビゲーションサービス。第二に、店内を巡回しながら商品情報を表示・誘導するプロモーションサービスです。
エクセディは自動車部品技術を基盤に2024年から販売を開始し、高いカスタマイズ性を特徴としています。
3. 他とどう違うのか
「Neibo」はAMR(自律移動ロボット)として運搬・案内・広告・巡回の4つの標準機能を組み合わせて活用できます。これにより、開店前は運搬、開店後は案内と広告、閉店後は巡回と、時間帯ごとに役割を切り替える効率的な運用が可能です。単機能のサービスロボットとは異なる柔軟性があります。
4. なぜこれが重要か
ホームセンターは売り場面積が広く、商品点数も多いため、来店客が目的の商品を見つけにくい課題があります。AI対話による案内は顧客満足度向上とスタッフの負担軽減を両立させます。カインズが「くらしの庭」コンセプトの重要店舗にこの技術を導入した点は、小売業界のロボット活用の方向性を示しています。
5. 未来の展開・戦略性
カインズはITとリアル店舗を融合した次世代型ホームセンターを目指しており、吉川美南店はその旗艦店として位置づけられています。今回の成功事例を基に、他店舗への横展開が進む可能性があります。エクセディにとっても、自動車部品以外の新事業としてロボットサービスを拡大する契機となります。
6. どう考え、どう動くか
例えば、大型店舗を運営する小売業者は、案内スタッフの人件費削減と顧客体験向上を同時に実現する手段としてAMRの導入を検討できます。
指針:
- 自社店舗の顧客問い合わせ内容と頻度を分析し、ロボット化の効果を試算する。
- カインズ吉川美南店を実際に訪問し、Neiboの動作を確認する。
- AMR導入の初期コスト・運用コストを複数ベンダーから見積もる。
次の一歩:
- 今日やること:自社店舗の案内関連業務の時間・頻度データを収集開始する。
- 今週やること:AMR・案内ロボットベンダー3社に情報収集コンタクトを取る。
7. 限界と未確定
- 具体的な導入コスト・ROI数値は公開されていない。
- AI対話の精度(正答率・誤案内率)は公表されていない。
- カインズ以外の小売業態での適用可能性は未検証。
8. 用語ミニ解説
- 自律的に施設内を移動できるロボット。(AMR / Autonomous Mobile Robot)
- リアル店舗とデジタル技術を融合した小売の変革。(店舗DX / Store Digital Transformation)
9. 出典と日付
ロボスタ(公開日:2025-12-12):https://robotstart.info/article/2025/12/12/381497.html



