1. これは何の話?
CRMプラットフォームを提供するWorkbooksが、自社サービスにAI(人工知能)機能を統合したと発表しました。営業チームの反復的な作業を自動化し、データの正確性を向上させることで、営業担当者がより戦略的な活動に集中できる環境を提供するのが狙いです。CEOのジョン・チェニー氏は「CRMの新時代が到来した。AIが次世代の顧客エンゲージメント、つまりより予測的でパーソナライズされた収益性の高いものを定義する」と述べています。
2. 何がわかったか
新たに追加されたAI機能は4つあります。「Scribe」は会議の自動文字起こしツールで、Microsoft Teams、Zoom、Google Meet、GoToMeeting、RingCentralに対応しています。「Sales Coach」は商談データ、メール、通話記録をレビューし、次に取るべきアクションを推奨します。「Sales Hygiene」はミーティングやメールデータから商談記録を自動生成してデータ精度を維持します。「Research Agent」は見込み客のプロファイルを生成し、理想の顧客像と照合します。
3. 他とどう違うのか
SalesforceなどのエンタープライズCRMはすでにAI機能(Agentforce等)を提供していますが、Workbooksは中堅企業(ミッドマーケット)向けに特化したプラットフォームです。大企業向けの複雑な設定なしに、すぐに使えるAI機能を提供する点で差別化を図っています。また、複数機能を組み合わせて使うほど効果が高いと同社は説明しています。
4. なぜこれが重要か
Workbooksの調査によると、英国のビジネスリーダーの90%が日常的にAIを利用している一方、CRMにAIを統合しているのはわずか16%に過ぎません。この差は、早期導入企業にとって競争優位を獲得するチャンスであることを示しています。営業現場の「事務作業による燃え尽き」を軽減し、関係構築や戦略的思考に時間を割けるようになることが期待されます。
5. 未来の展開・戦略性
Workbooksは、2026年にAI導入が「急増」すると予測しています。同社レポートによると、営業・マーケティングリーダーの59%が来年AIへの投資を「大幅に増やす」計画です。AI早期導入企業は、レポーティング、分析、運用効率において顕著な生産性向上を達成しているとされており、この傾向が中堅企業にも広がる可能性が高いです。
6. どう考え、どう動くか
たとえば営業マネージャーであれば、自社のCRMでAIがどの程度活用されているかを棚卸しし、反復作業の自動化余地を特定することが第一歩になります。
指針:
- 現在使用中のCRMのAI機能を確認し、活用されていない機能を洗い出す。
- 会議録作成やデータ入力など時間を取られているタスクをリストアップする。
- Workbooksのような中堅向けCRMと現行ツールの機能・価格を比較検討する。
次の一歩:
- 今日やること:自社CRMのAI機能ドキュメントを確認する。
- 今週やること:営業チームに「最も時間を取られる事務作業」をヒアリングする。
7. 限界と未確定
- 各AI機能の精度や対応言語(日本語対応など)についてはソースに記載なし。公式サイトで確認が必要。
- Workbooksの料金体系や日本市場での提供状況は不明。公式に問い合わせる。
- 「59%がAI投資を増やす予定」は英国B2B企業の調査結果であり、他地域への一般化には注意。
8. 用語ミニ解説
- 顧客情報や商談履歴を一元管理し、営業活動を支援するシステム。(CRM / Customer Relationship Management)
- 見込み客のうち、自社の製品・サービスに最もフィットする顧客像を指す。(理想顧客プロファイル / Ideal Customer Profile)
9. 出典と日付
TechRadar(公開日:2025-12-12):https://www.techradar.com/pro/software-services/workbooks-integrates-ai-promises-empowered-sales-teams






