1. これは何の話?
Claude Codeはコーディング・デバッグ・ファイル操作を自動化する強力なエージェントツールですが、デフォルトではAnthropicのモデルに限定されます。OpenRouterを経由することで、GPT-5.1 Codex Max、GPT-5.2、さらにはLlamaやMiniMaxなど幅広いAIモデルをClaude Codeで使えるようになります。
開発者がコーディングエージェントのモデル選択肢を広げたい場合や、コスト最適化のために軽量モデルに切り替えたい場合に有用な統合ガイドがOpenRouterから公開されています。

2. 何がわかったか
OpenRouter経由でClaude Codeを使うには、以下の3つの環境変数をシェルプロファイル(/.bashrcや/.zshrc)に設定します。
export ANTHROPIC_BASE_URL="https://openrouter.ai/api"
export ANTHROPIC_AUTH_TOKEN="$OPENROUTER_API_KEY"
export ANTHROPIC_API_KEY=""
ANTHROPIC_API_KEYを明示的に空文字にすることが重要で、これを怠るとAnthropicサーバーへのフォールバックが発生します。
設定後、claudeコマンドを実行し、/statusで接続を確認できます。OpenRouterはAnthropic Messages APIと互換性のある「Anthropic Skin」を提供しており、Thinkingブロックやネイティブツール使用もそのまま動作します。

3. 他とどう違うのか
Anthropic APIを直接使う場合、利用可能なモデルはClaude系列に限定されます。OpenRouter経由にすることで100以上のモデルから選択可能になり、コスト・速度・精度のバランスを案件ごとに調整できます。
また、OpenRouter Presetsを使えば、フォールバックモデルやルーティング設定をOpenRouter側で一元管理でき、ローカルの環境変数を変更せずに切り替えられます。

4. なぜこれが重要か
Claude Codeのようなエージェントツールはツール呼び出し能力(Tool Use)に強く依存します。この能力を持つモデルは限られていましたが、GPT-5シリーズなど新世代モデルも対応しています。OpenRouterを経由することで、ツール呼び出し対応モデルを柔軟に選べる点が実務上大きなメリットになります。
特に、推論トークン込みの複雑なタスクではコストが跳ね上がるため、タスク種別に応じたモデル選択は開発コストの最適化に直結します。
5. 未来の展開・戦略性
OpenRouterは複数のAIプロバイダーを束ねるAPIゲートウェイとして位置づけられており、今後もモデル数を増やしていく見込みです。AI開発において単一プロバイダーへの依存を避け、複数モデルを使い分ける「マルチモデル戦略」が主流になると予想されます。
Claude Code以外のエージェントツールも今後OpenRouter連携を実装する可能性が高く、エコシステムとしての価値が上がるでしょう。

6. どう考え、どう動くか
Claude Codeを日常的に使っている開発者は、OpenRouter連携を試して最適なモデルを探ることをお勧めします。
指針:
- まずは現行のAnthropicモデルとGPT-5.1 Codex Maxを同一タスクで比較する。
- コスト重視のタスクには軽量モデルへの切り替えを検討する。
- GitHub ActionsでのCI/CD統合も公式サポートされているので自動化を進める。
次の一歩:
- 今日やること:~/.zshrcに環境変数を追加し、
/statusで接続確認まで完了させる。 - 今週やること:小規模な実タスクでOpenRouter経由のモデル切り替えを試し、品質とコストを記録する。
7. 限界と未確定
- ツール呼び出し非対応モデルを選ぶとエラーになる。OpenRouterのモデル一覧でtoolsパラメータ対応を確認する。
- コンテキスト長が短いモデルを選ぶと、深い推論タスクで失敗しやすい。最低128kトークンのモデルが推奨される。
- OpenRouterのプロンプトログ記録はデフォルトでオフだが、アカウント設定で変更可能。プライバシーポリシーを確認する。
8. 用語ミニ解説
- API呼び出しを複数プロバイダーに振り分ける中継サービス。(APIゲートウェイ / API Gateway)
9. 出典と日付
OpenRouter Documentation(最終確認日:2026-01-08):https://openrouter.ai/docs/guides/guides/claude-code-integration





